2014年1月3日

【和訳】The Empty Hearse / The blog of Dr.John H. Watson

英BBCドラマ『SHERLOCK』のジョン・ワトソンブログ記事の訳です。
S3E1の『The Empty Hearse』に合わせた内容のため視聴後に読むことをおすすめします。


★ジョン・ワトソンのブログ記事の原文はこちら。
The Empty Hearse from The blog of Dr.John H. Watson



7th November : [The Empty Hearse] 日本語訳
From The blog of Dr.John H. Watson

The Empty Hearse
『空の霊柩車』

まあ・・・

そうだな。

みんなこのニュースを見てる頃だろうね。

[BBCニュース映像]

何から話せばいいかな。

トレンドハッシュタグの通りだよ。
#sherlocklives(シャーロックは生きてる)

そのことに触れる前に別のニュースも見てくれたかな?
彼が生きてるっていう報道の前に流れたやつだよ。
警察がとうとう彼の無実を認めたんだ。
僕がブログに書いてたことが真実だったってこれで信じてもらえるだろう。
それと、シャーロックを信じてるってコメントしてくれてた人たちに
感謝の気持ちを伝えたい。
本当に支えになったから。

そうだよ、彼は死から蘇った。
ウソじゃない。
本当にあのシャーロック・ホームズが生きて帰って来てくれたんだ。

ショーロックが死を偽装したのは
モリアーティーが彼の近しい友人を人質に脅迫したからだ。
僕を含めてね。
彼は自分の死を信じ込ませた人々や僕を嬉々として置き去りにし、身を隠した。
僕らを救うためにそこまでやったのに、
真実を話してくれるほど信用してはいなかったんだ。

彼を心の底から許せる日が来るかは分からないけど、よく言うだろ。
"何が起きようと人生は続く"って。
テロリストによるロンドン中心部への襲撃を阻止するため
シャーロックはこの街に戻ってきた。
せっかく生きて戻って来たのに危うく死にかけたんだ。
またしてもね。 
彼にとっては生か死かが全てで、その中間はないんだな。

シャーロックが悠々と僕の元へ向かってる時
僕は恋人とディナーを楽しんでた。
彼はレストランのウェイターに扮してたんだ。
理由を聞いたら「面白いと思ったから」だって。
サプライズで僕が喜ぶって本気で考えてたらしい。
きっと彼の方が驚いただろうね。
僕に頭突きをかまされて。
後々引きずるのは無しにしようじゃないか、シャーロック。
繰り返しになるけど、ほら、こんな言葉があるよ。
"何が起きようと人生は続く"

彼が僕の人生に舞い戻ったってことは、
僕自身が襲撃されたり、誘拐されたり、
たき火の中から抜け出せなくなるってことさ。
なぜあんなことが起きたのか僕らにはまだ分からない。
結局、テロリストの計画とは無関係だったんだ。
すごく恐かったけどね。
僕の人生の中でも随一の恐怖を味わった。
閉じ込められ、身動きがとれず、息も出来なかった。
聞こえるのは子どもたちの声だけ!
ホラー映画みたいな歌声と笑い声でさ。
僕がたき火の中に閉じ込められてることも知らずにね。 
そしたら誰かが火をつけたんだ。
死を覚悟したちょうどその時、 
間一髪でシャーロックと僕の恋人が現れて僕を助け出してくれた。
確かにシャーロックだったよ。
彼は僕を救ってくれたし、僕も彼のしたことを許すことにした。
いや、心からは許してなかったかな。

最初、僕は彼の帰還を歓迎しなかった。
出来なかったんだ。
彼がサイコパスだって知ってるし、それを受け入れてたけど
今回の件は度が過ぎてたと思うから。
だから彼を忘れて自分の人生を歩んでいこうとした。
それは退屈だった。
彼が戻ってきて、どこかで楽しげに人生を送っていると知りながら
いつも通り仕事をするのは。
けど僕は自分から折れる気はなかった。
彼は代わりの助手を用意したんだ!
僕がベイカー街へ戻るのを拒んだら、
彼はモリー・フーパーを助手にして依頼に取り掛かった。

そしたらこのジョン・ワトソン誘拐&たき火事件が起こったんだ。
やっぱり彼は僕を助けてくれたよ。
僕は彼にお礼を言いに行って・・・そして捕まった
シャーロックは中毒性のあるドラッグみたいなものだ。
テロ計画について話を聞く頃には
僕はすっかり夢中になって彼の手伝いを買って出てた。

僕は彼に、ある駅から別の駅へ運行する地下鉄の映像を見せられた。
すると電車に乗りこんだ一人の乗客が忽然と姿を消したんだ!
映像を見てる時にシャーロックは気づいた。
消えたのは乗客ではないことに。
車両ごと消えていたんだ!
僕らは調査を進め、2つの駅の間に位置する今は使われていない旧駅で
その車両を発見した。

そこは国会議事堂の真下だった。

せっかく車両に辿り着いたのに、中は空っぽで何もなかった。
だけど僕らは爆弾がどこにも見当たらない理由に気がついた
車両はそれ自体が爆弾だったんだ。
どの座席も隅から隅まで爆薬が敷き詰められていた。
しかも起爆装置が作動するまで残り時間はわずかの状態。
よもや国会議事堂が爆破され、英国政府も丸ごと吹っ飛ぶところだった。
そうなったら当然僕らも一緒にお陀仏だ。
だけどシャーロック・・・あの賢いバカ野郎は
スイッチを切る場所をちゃんと知ってたのさ。

彼は僕らの命とともにこの国を救った男ってわけだ。

ニュースでもやってたとおりモラン卿は逮捕された。
そう、テロリストの正体は国際開発省の大臣だった。
なんだか誰も信用できない世の中になっちゃったよね。

話は以上だ。
シャーロックが生き返って、この国は僕らに救われた。
たった一日の出来事だ。

あっ!
それともう一つニュースがあるんだけど、実は僕、婚約したんだ。
そのことに関してここでは詳細は語らないけどね。 
ちょっとは自分のプライベートも大事にしなきゃな。
彼女との出会いは僕の人生で最高の出来事だと言えるだろう。
悪いね、シャーロック(笑)

とにかく良い気分だ。
これ以上ないくらい。
最高にブリリアントだ。
"シャーロックが生きてる"ってことは
"ジョン・ワトソンが生きてる"ってことだから。

==================================
30 comments

なるほど、君はこの2年間を文章力の向上には費やさなかったのか。
Sherlock Holmes 7 November

何だと?
僕を君のもとへ向かわせる気か、シャーロック。
John Watson 7 November

私のボーイズ!
コンビ復活ね!
Mrs Hudson 7 November

この上ない朗報だ!!!!!
theimprobableone 7 November

やあ、その通りだ!
大はしゃぎだね。
Mike Stamford 7 November

今回だけさ!!
theimprobableone 7 November

元気そうで何よりだ。
Mike Stamford 7 November

ジョン、あなた結婚するのね?
キャー!
Stella and Ted 7 November

知ってたよ
モリアーティが作り話の人物だって!
Dame Latif 7 November

いいえ、モリアーティは実在した。
彼の発言が作り話だったのよ。
Donna Staveley 7 November

え!? モリアーティは実在したけど発言はウソなの?
じゃあ私はシャーロックを信じるべきだったってこと?
なんか混乱して笑えてきた!!!
Dame Latif 7 November

要するにこのブログに書かれてたことは全部真実だってことよ!
Donna Staveley 7 November

これマジ?
Anonymous 7 November

マジだよ!
theimprobableone 7 November

元気そうで何よりだ。
Mike Stamford 7 November

イエス!!!
Jacob Sowersby 7 November

シャーロックの助手として1日を過ごせるなんて本当に光栄だったわ。
私じゃジョンに及ばないけど。
Molly Hooper 7 November

君は本当によくやってくれたってシャーロックが言ってたよ!
John Watson 7 November

彼が?
Molly Hooper 7 November

ああ! すばらしい仕事ぶりだったって。
John Watson 7 November

彼が言いそうなことね :)
Molly Hooper 7 November

「ない」を付け忘れたわ。
Molly Hooper 7 November

でも、ありがと :)
Molly Hooper 7 November

まだ信じられないわ!
ボーイズがこの街に戻ったなんて!
Mrs Hudson 8 November

口ひげ剃ってくれて良かった。
Mary Morstan 8 November

その件に関してはもう話はおしまいだよ。
John Watson 8 November

おっと、僕とは話し合うべきだろ。
Sherlock Holmes 9 November

あんた、け、結婚するわけ!?!?
Harry Watson 9 November

全員集合だ!
みんな生きてる!
Mike Stamford 9 November

何だか別世界に入り込んじゃったみたいね・・・
Mary Morstan 9 November